性感染症 女性

日数がたてば自然と症状が無くなることがあります。しかし・・・


性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスというウイルスが原因でおこる皮膚の病気であり、このウイルスにはHSV-1とHSV-2という2つの型があります。

この中で、HSV-1は主に口唇ヘルペスの原因になり、性器ヘルペスを引き起こすのはHSV-2の型です。


性器ヘルペスは、主に性行為によってウイルスと接触にすることにより、発症します。


性器ヘルペスは、治療しなくても自分の免疫力で、日数がたてば自然と症状が無くなることがあります。
しかし、完治するわけではなく、自然治癒を期待して放置すると、症状を悪化させるというケースも多々あります。


性器ヘルペスを放置した場合においては、激しい頭痛、項部硬直、羞明感等の「髄膜刺激症状」や、尿閉や便秘等の「末梢神経麻痺」という酷い症状が発症する危険性があり、その他にも、病変部に毒性のある細菌が侵入することも考えられ、これによって症状が重症化するという恐れもあります。

性器ヘルペスは性感染症ですから、パートナーへも感染させてしまい可能性もあります。



性器ヘルペスが軽度の症状の場合においては、湿疹などは、一ヵ月程度で黒っぽいカサブタになり、症状は消えます。
しかし、タオルなどから他人に感染させることも多く、特に初めての感染の際は重篤化することが多いので、早期に病院で治療を受けられることを強くおすすめします。


また、女性の場合においては、実は早目の治療をしないと、妊娠をしたときに自然分娩ができなくなってしまう恐れがあるようなのです。


厚生労働省が平成25年に、全国約900カ所の医療機関に行った調査によると、性器ヘルペスウイルス感染症の女性患者は5,282人だったそうですが、男性の患者数も合わせれば倍近くの数になりますし、全国にある全ての医療機関に調査をしたわけではないので、実際の数はもっと多いと考えられています。


性器ヘルペスウイルス感染症に罹患した妊婦が出産をしようとすると、産道を通る間に胎児の肺にも感染すると考えられています。

したがって、そのリスクを避けるために、出産時の母体に性器ヘルペスウイルス感染症が見られた場合においては、自然分娩ではなく、帝王切開での出産になってしまうそうです。

仮に2人目、3人目の出産を考えている女性であれば、帝王切開は避けたいと考えている女性は多いと考えられますが 妊娠中に性器ヘルペスウイルス感染症が発見され、出産時期までその性器ヘルペスが治らなかったとすると、個人の意思がどうであったとしても、医師に帝王切開を選択されてしまうようになります。

そのため、今後出産を計画している女性は、できるだけ早く性病検査を受けた方がいいでしょう。


できるだけ早く気付いて、パートナーと一緒に治療をスタートするようにするのが重要です。


性器ヘルペスは再発が多いため、再発患者の多くは「日常生活に支障が出ない限り」病院での治療を受けないのが現状となってしまっています。


「症状が病院に行くほどではない」といった自己診断をする方や「治療を受けても治癒期間が変わらない」と感じる方が多くなっているのです。


そのため、性器ヘルペスに対しての悪い意味での慣れや、「どうせ治ることない」という諦めがあること、また、病院へ行くことに対する羞恥心が病院へ行くことを遠ざけてしまっているようです。


確かに、性器ヘルペスを放置していたとしても、1週間程度で自然治癒するというケースもあるようです。

しかし、それは絶対ではなく、場合によっては長期化し、治癒するまでに2週間以上かかってしまうということもありますので、性器ヘルペスを放置することは自分自身に対する危険性の他に、他者への感染拡大にも繋がりかねません。
再発した際は放置をせずに早めに医療機関での治療を受けるようにしましょう。

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