女性 感染 痒み

自分が感染源である自覚がないまま、ウイルスを蔓延させてしまう性器ヘルペス


性器ヘルペスは、性器クラミジアや淋病に次いで感染者の多い性病(性感染症)です。

また、女性の性感染症の中でクラミジアに次いで多い性器ヘルペスとなっており、原因となる単純ヘルペスウイルスに感染しても、はっきりとした症状が出ないまま、相手に感染させる力だけ持っている状態になることがあります。


そのため、自分が感染源である自覚がないまま、ウイルスを蔓延させてしまうということがあります。

性器ヘルペスの際に受診するのは皮膚科や性病科でも良い


性器ヘルペスの際に受診するのは、男性は泌尿器科、女性は婦人科が一般的ですが、皮膚科や性病科でも良いと思います。

性器ヘルペスの診断で行われる検査は、視診、血液検査、水ぶくれの検査等、いくつかの種類があり、その他にも検査方法はたくさんあるのですが、保険がきかない高額な検査も多くなっています。

また、保険の適用される検査でも日数がかかったり、精度に問題があったりします。

そのため、検査自体が行われることが少なくなっており、性器ヘルペスの診断では、医師が目で見て確認する視診が一般的であり、大体はこの視診によって性器ヘルペスかどうかの判断がつきます。


しかし、それでも、視診だけでは性器ヘルペスかどうかよくわからない場合などにおいては、検査も行われます。

血液検査は血液を採取するだけなので、手軽に行える


性器ヘルペスの検査では、血液を検査することもあり、この血液検査は血液を採取するだけなので、手軽に行えるというメリットがあります。

しかし、普通に行われているヘルペスの血液検査においては、口唇ヘルペスと性器ヘルペスを区別することができないため、子供のころに口唇ヘルペスに感染していることが多い日本人においては、性器ヘルペスかどうかを判断するのに、血液検査は適さないといえます。

それでも、ヘルペスに初めて感染した場合のみ、感染直後と治りかけの頃の数値を比較することによって、ヘルペスに感染したかどうかを確認することは可能となっています。



性器ヘルペスによる水ぶくれができている場合においては、血液検査より詳細な検査をすることが可能となっていますが、水ぶくれが破れて潰瘍・ただれになっている状態だと、検査をすることはできません。

また、水ぶくれの検査の手順も複雑で、病院によっては専門の検査機関に依頼する必要もあります。

そのため、この検査はあまり行われていませんが、、近年では手順が簡単で10分ほどで結果のでる迅速検査も可能になったので、今後は行われるようになるかもしれません。


また、水ぶくれができている場合には、性器ヘルペスの遺伝子検査も可能であり、その精度は高いのですが、保険がきかないため病院で行われることはないと思われます。


しかし、郵送の検査キットにおいては、遺伝子検査も可能になっています。

主に飲み薬、塗り薬で治療


性器ヘルペスの治療には、通常、抗ウイルス剤が使用され、その薬としてはバルトレックス(バラシクロビル、飲み薬)、ゾビラックス(アシクロビル、飲み薬・塗り薬・点滴)、ビダラビン(塗り薬・点滴)等が使用されます。


主に飲み薬、塗り薬として処方されますが、性器ヘルペスの症状によっては、点滴による治療が試みられるということもあるようです。


また、患部に激しい痛みを伴う場合は、抗ウイルス剤とは別に鎮痛剤が処方されます。さらに、細菌感染の疑いがある場合は抗生物質などが処方されるということもあります。



性器ヘルペスの再発が多い人においては、毎日ヘルペス治療薬を飲み続けるという再発抑制療法があります。


これは、保険が適用され、年に6回以上性器ヘルペスの症状がでる人が対象であり、現在、世界50ヵ国以上で行われている有効性と安全性の高い治療法です。

通常、性器ヘルペスの治療は症状が出てから抗ウイルス剤を処方します。
しかし、現在の治療薬では、神経節に潜伏しているウイルスを消滅させることはできないため、性器ヘルペス患者の中には、頻繁に再発を繰り返し、精神的にも苦痛や不安を感じているという方も多いようです。



そこで、頻繁に再発を繰り返す患者向けに行われるのが、この再発抑制療法です。

この再発抑制療法では、抗ウイルス薬であるバルトレックス(バラシクロビル)を1日1回飲み続ける治療が試みられています。


この再発抑制療法の目標は、ウイルスの量を減らすことであり、薬を飲み続けることで潜伏するウイルスの量が減るため、性器ヘルペスになりにくくなります。

また、もともと再発の多い人においては治療中に再発したりすることもあります。


しかし、その場合においても症状も軽いものですみ、そして、ウイルスの量が減るのでパートナーにも感染しにくくなります。


この再発抑制療法を1年間続けると、60~70%くらいの人が薬をやめてからも再発がおこらなくなりますが、それでも、治療後も再発があまり減らないという人もいます。


そのような場合は、数ヶ月くらい様子をみた後、もう一度再発抑制療法を行うということも可能となっています。


性器ヘルペスの予防法としては、コンドームを毎回初めから正しく使うことが最も有効な予防法となっていますが、ヘルペスウイルスが肛門周囲など性器以外の場所にいた場合は、コンドームだけでは防ぎきれないということもあります。


パートナー同士で、お互いに性器や肛門周囲に水ぶくれなどのできものができていないかを確認し、疑わしい場合は接触しないということも大切です。


また、性器ヘルペスの再発は体力や免疫力が落ちる事で繰り返しやすくなります。


そのため、規則正しい生活やバランスのいい食事など、免疫力を落とさないように心がけるようにしましょう。

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