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キスによっても口から口・性器に感染する梅毒


梅毒は梅毒トレポネーマ(トレポネーマ・パリダム)を病原体とする性病であり、TBS系列のTVドラマ「仁~JIN」で取り上げられたことによって、一般の方の認知度が高まりました。

梅毒は、皮膚・粘膜の傷から病原菌が侵入することで感染します。
しかし、性交だけではなく、キスによっても口から口・性器に感染するということもあります。

梅毒というと、昔の病気として認識されている方も多くなっています。


しかし、実は平成22年を境にして感染者数が増えている性病でもあり、平成25年においては、患者総数が1,236件となり、驚くほど増加しました。


これは同性間での性的接触が増加したことに影響を受け、梅毒が蔓延したものと考えられています。
同性間のセックスは女性に比べ男性の方が多くなっています。


したがって、そのことから患者数も男性の方が圧倒的に多くなっているという現状があります。


梅毒に感染しているかを確認する検査方法には、原因となるT.p.を直接確認する方法があります。


また、血液を採集して血清反応から判断するという方法もあります。

梅毒にかかる可能性のある性行為を行った後に検査を受け、その検査で陽性と診断された場合、多くはペニシリン服用による治療を開始することになります。

使用する抗生物質に関しては、経口合成ペニシリンを1日500mg・3回服用するというように定められています。


ペニシリンを使って治療することができない一部の患者、たとえばペニシリン・アレルギーを持つような方の治療に際しては、塩酸ミノサイクリンを用いるようになります。

また、妊婦の方においては、アセチルスピラマイシンなどを用いており、このように、患者の状況に応じて殺菌作用のある薬が処方されるようになります。

梅毒は、感染後の症状の進行具合によって4期に分けられます。


感染初期の第1期では2~4週間、バラ疹などの特徴的な症状が現れる第2期では4~8週間、医療が進歩した現在においてはあまり見られなくなった第3期以降では8~12週間の抗生物質の服用が定められています。


抗生物質の服用を開始するとJarisch-herxheimer現象と呼ばれる反応が起こることがあり、これは、39度前後の発熱や全身倦怠感のほかに悪寒、頭痛、筋肉痛、発疹の一時的な増加といった症状が見られるようになります。

しかし、これらは服用している抗生物質の副作用ではなく、体内に侵入しているT.p.の破壊によって引き起こされる現象であり、このJarisch-herxheimer現象は、第2期の患者が治療を開始した場合において、約50%の確率で起こるとの報告もあります。

治療がうまくいけば大半の患者でその症状が出なくなります。


梅毒の治療後は、菌が検出されなくなるまで定期的に診察と血液検査を行うようになり、第1期、第2期、潜伏期の梅毒の場合、治療がうまくいけば大半の患者でその症状が出なくなります。

しかし、第3期梅毒の場合、治療を行っても、脳や心臓などの器官にすでに生じてしまった障害については、それを元に戻すということはできません。


このような場合、通常障害は治療後も改善することはなく、また、梅毒患者は治癒しても、梅毒に対する免疫を獲得することはないため、再び感染するという可能性が残ります。


梅毒は、血清反応をみて、血清検査での規定値をクリアしたと判断されれば、「治癒した」ということになります。

一度陽性に転じた方は再び陰性に転じることはありません。



しかし、過去に梅毒に感染したことのある人の検査は、たとえ治療が完了していたとしても陽性を示し続けますので、一度陽性に転じた方は再び陰性に転じることはありません。

一度梅毒になった方の抗体の数値は陰性の数値まで下がることはないのですが、病状に合わせて投薬治療を行い一定の数値まで下げることができたとすれば、梅毒は十分に治療できたということができます。


このような状態であれば、日常生活も問題なく送れますし、梅毒自体にも感染力がないので、性行為をしたとしてもパートナーに移してしまうといったこともありません。

梅毒は、かかっていることを知らずにいると、パートナーに移してしまう危険性がある性病です。



身に覚えがある人は、不安を抱えたまま放置していても何も改善しません。

1日でもはやく専門医に診てもらうことによって、心も穏やかになりますし、大切なパートナーを守ることにもなります。

梅毒は重症化すると内臓、心臓、骨、脳・神経にまで障害が生じてしまいます。

そういう面でみても、早期発見・早期治療が非常に重要です。

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